B型肝炎とはそもそもどういったものなのでしょうか。
今回はB型肝炎訴訟についてではなく、元々の原因であるB型肝炎ウイルスがどんなものなのか詳しく見ていきたいと思います。

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上記に心あたりのある方はご相談下さい

B型肝炎とは?

B型肝炎は、B型肝炎ウィルス(HBV)の感染により引き起こる肝臓の病気です。
肝臓がB型肝炎ウィルスに感染すると、肝臓の細胞が破壊され肝臓の動きが悪くなりますが、肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれているくらい自覚症状を感じづらい臓器です。
感染した時の健康状態によって、一過性の感染で終わるものと、ほぼ生涯にわたって感染が持続する(持続感染)のとで区別されます。出産時あるいは子供の頃に感染した場合は、持続感染になりやすいと言われています。

B型肝炎になると肝硬変や肝がんになる?

B型肝炎ウィルスの持続感染者(HBVキャリアといいます)は、ほとんどの人が10代~30代で肝炎に発症します。(自覚症状がなく、検査によって判明することが多いようです)
そのうち80%~90%の人が肝炎が自然に治まります。しかし、治まったと言ってもB型肝炎ウイルスは完全に排除されたわけではなく、ずっと体内に潜伏している状態となります。この状態のことを無症候性キャリアといいます。

HBVキャリアで肝炎を発症している人のうちの10%~15%の人は、慢性肝炎に移行し、適切な治療や検査が必要となります。
慢性肝炎になると、肝硬変へと進行する可能性があるため、症状が無いからと言って放置するのは危険です。適切な治療をすることで進行を抑えたり止められることができます。

なぜB型肝炎に感染する?感染経路について

B型肝炎ウイルス(HBV)は、HBVが含まれた血液や体液が体内に入ることで感染します。
輸血感染や、注射器の使い回しなどで感染、母親がHBV感染者であると生まれる子供も母子感染します。しかし、HBVは血液や傷口から体内に入ると感染が成立するため、母親に限らず父親などの家庭内からの感染することもあるようです。

また大人になってからであっても、HBVに感染したパートナーとの性交渉で感染する可能性があり、現在年間約1万人の新規感染者がいるとされています。

「B型肝炎訴訟」は、昭和23年~昭和63年までに行われた集団予防接種の際に、注射器を連続使用されたことが原因で持続感染したと言われています。
B型肝炎ウイルスの感染者は国内で110万人~140万人と言われていますが、そのうち「昭和23年~昭和63年までに行われた集団予防接種」で感染した人は40万人以上といわれています。
自分には身に覚えがない場合であっても、家族に該当者が要る場合、B型肝炎ウイルスに感染している可能性があります。

肝炎は自覚症状がないため、実感がわかないことが多いですが、心当たりのある方は、適切な検査と治療をお勧めします。